ケーキ屋さんのアルバイト店員

私が高校生になり、初めてアルバイトをしたのがケーキ屋さんです。

ケーキ屋さんのアルバイトの仕事内容

わたしがバイトしていたのは、自宅の最寄り駅にある某大手フランチャイズのケーキ屋さんで、レストランはなく、ケーキと、お菓子などの商品、そして、たばこの販売をしているお店でした。

仕事内容は、それらケーキや商品など販売です。

いらっしゃったお客様に商品を包み、お会計をして渡します。

ケーキの箱への入れ方

ケーキは個数によって決められた箱を組み立て、奇麗に入れて、お客様の要望や、雨の日は、さらにビニール袋や紙袋に入れて渡します。

お菓子の商品は、箱物は、包装紙で完全包装ます。

たばこは、ほとんどの方が、カートン単位で購入するので、こちらもお客様の要望に合わせて袋に入れてお渡しします。

学校が終わり、16時から19時までの3時間が私の時間でした。

お店には、私一人の時もあれば、もう一人いて、二人ですることもあります。
 

店舗は店長の家の一部を改装して作られていました。

そのため、急にお客様がたくさん来て、一人では対応できない時や、不明点があるときは、いつでもブザーで店長や、奥さんを呼ぶことができ、安心感がありました。

初めてのアルバイトでしたが、店長はとても優しく丁寧に仕事を教えてくれました。

一緒に働いていたアルバイト仲間も、年の近い女の子で、仲良く楽しく、アルバイトをすることができました。

商品名を覚えるまでは大変

大変だったのは、たくさんの商品の名前や値段を覚えることです。

ケーキはお客様に向けて、その名前と値段が書かれていますが、自分はディスプレイの内側にいるので、最初のうちは、お客様に言われたケーキがわからず、表に回って確認することもありました(笑)

また、完全包装も、マスターするまで少し時間がかかりました。

良く出る商品は、出来上がっている箱に商品を詰めて先に包装するのですが、最初はそれが練習となりました。

箱によっては、包装紙を適当な大きさに切ってから包装しなければならず、コツを掴むまで時間がかかり、何枚も包装紙を無駄にしてしまい、申し訳ない気持ちになりました。

でも、練習の甲斐あって、上手にできるようになりました。

たばこの値段を覚えるのが大変だった

一番大変だったのは、たばこの値段を覚えることです。

当時クラスメイトだった友達も、アルバイトでたばこも販売しており、休み時間は、良く二人で問題を出し合っていました。

クリスマスはやはり忙しい

ケーキ屋さんなので、繁忙期はクリスマスです。

23日、24日、25日は、私も、他のアルバイトの子も、日中努めているパートの人も、店長も奥さんも、全員でクリスマスケーキの販売をしました。

1日中ひっきりなしにお客様がきますが、少し落ち着く時間もあり、交代で休憩をしました。

まだ若くて体力がありましたが、やはり1日中立ち仕事をするのは本当に疲れました。

25日のアルバイトが終わると、ご褒美に、チョコレートケーキをホールでプレゼントされ、それがとても嬉しかったのを、今でも覚えています。

良いお店でラッキーだった

初めてのアルバイトが、このケーキ屋さんで良かったと、大人になった今でも思います。

優しい人たちに恵まれました。

これは、本当にラッキーなことだと思います。

誰一人、嫌な人などおらず、和気藹々と仕事をすることができました。

平日の店番は、帰宅ラッシュが始まる18時以降までは、割合暇なことも多く、一人の時は、ちょっと時間が長く感じることもありましたが、二人の時は、もう一人のアルバイトの女の子と色々とお喋りをしました。

私はまだ恋愛未経験だったけど、その子には彼氏がいて、色々な恋愛話を聞くのがとても楽しかったです。

お客様が来ている時に、しっかり対応していれば、お喋りは店長公認でした。

お客様との触れ合いも、私にとってはとても新鮮で、自分を成長させてくれました。

ケーキ屋さんは、幸せな人が集まる場所かもしれません。

お誕生日ケーキを選んでいく人、家族やお友達のお土産に買っていく人、自分へのご褒美に、1つだけケーキを買っていく人。

色々な理由がありますが、ほとんどの方が、ウキウキとする幸せな理由で来店しているように感じました。

お店の人にも、お客様にも恵まれたアルバイトでしたが、1つだけ、とても辛かったことがあります。

元旦にアルバイトするのは嫌だった

それは、元旦のアルバイトです。

お年賀を購入するお客様のために、元旦からお店を開けています。

そこで、アルバイトやパートの人が、お互いスケジュールを合わせて、大晦日から三が日までのシフトを決めるのですが、2度ほど、元旦に店番をすることになりました。

店長は、変わらず自宅にいてくれるのですが、基本一人での店番です。

お正月、楽しそうに通り過ぎる人を、店内から眺めながら、すごく寂しい気持ちになりました。

私にとっては、お正月は、1年で最も大好きなイベントでもあったので、しみじみと、正月に働くものじゃないなぁと思ったものです。

なので、その後も色々なアルバイトをしましたが、元旦だけは、アルバイトを入れないようにしました。

良い思い出となったケーキ屋さんでのアルバイト

とても素敵なアルバイトでしたが、高校を卒業し、専門学校に進学することになり、時間帯がどうしても合わなくなって、高校卒業の3月で、辞めることになりました。

20年以上経ちましたが、今でも、そのケーキ屋さんはあります。

帰省して、その近くを通るたびに、懐かしい気持ちになります。

私にとって、ケーキ屋さんでのアルバイトは、とても良い思い出です。