居酒屋の厨房のアルバイト

居酒屋の厨房のアルバイトは、私の初めての社会経験でした。

居酒屋の厨房のアルバイトの仕事内容

脱サラして起業した大将が経営する居酒屋チェーンで、アルバイトの仕事は主に厨房内での調理補助と洗い物と注文管理です。

小さな居酒屋ですので、お客さんが食べ終わったお皿は、どんどん回収して素早く洗っていかないと次の料理のお皿が間に合いません。

やきとりのネタをつくったり、サラダを作ったり一品料理を作りながらこれらの洗い物をこなさないといけないので大忙しです。

頭の回転が求められます。

また、ホール係が取ってきたオーダーを管理する仕事も同時にこなさなければなりません。

具体的には、どのテーブルにどういう順番で料理を出すのか、何が準備中で何が既出の料理かをすべて把握して、調理補助を進めなければなりません。

そうこうしているうちにも追加オーダーが入ったりするのでとてもこんがらがります。

重複させてしまったり欠品させてしまったりしてお客様や大将に怒られてしまった事もあります。

大将には、高校卒業後で社会について右も左も分からない私に、ビールのつぎ方から包丁の使い方から何から何まで親切丁寧に教えて下さいました。

時には厳しく指導される事もありましたが、いたずらに汚い言葉を吐くとかではなく、私やお客様の為を思ってのとても愛情のこもった指導でした。

もちろん、スムーズに仕事を覚えて一人前になったわけではありません。

なんどもなんども指導されながら、時には涙し、時には包丁で手を切り、時には仕事が遅く注文をためこんでしまい、お客様にご迷惑をかけた事もあります。

でも、私は、社会とは厳しいものだ。

早く一人前にならなければと自分に言い聞かせながら、耐えて耐えて仕事を覚えました。

自分のせいで仕事が滞ってしまうときは、無償残業して仕込みを手伝ったりして穴埋めをしたりと、自分なりに頑張って仕事をこなしました。

ミスはありましたが、厳しく指導するながらも愛情を持って接してくれる大将がいたからこそ、頑張って仕事を続けられたのだと思います。

励ましの為に一品ご馳走してくれたりしたこともありました。

私もそれに応えなければと思い必死に食らいついて行きました。

経験が、社会人として生きていく上での自信に繋がった

頑張ったかいもあってか、半年もするとアルバイトのなかでのリーダー格になるまで成長し、お店からもとても頼られる存在になりました。

大将の奥さんが厨房担当をすることもあるのですが、追いつかずに私がピンチヒッターとして変わってテキパキと仕事をこなす、そんな場面も多々ありました。

そうこうしているうちに自分の後輩も出来て、今度は逆に指導する立場になりました。

大将が自分に教えてくれたように、今度は自分が後輩に責任と愛情をもって指導をする。

ミスをしたらフォローをしてあげて、なんとか一人前に仕事がこなせるようになるまで指導しました。

人を指導するのはとても大変で、こちらが頭の中で考えているようには上手くいきません。

どうすればうまく伝わるのか、どうすれば分かりやすく仕事を教えられるのかと試行錯誤の日々が続きました。

幸いにも後輩のアルバイトの子も頑張って自分に喰らいついてきてくれて、一人前に仕事をこなすまでに至りました。

このアルバイトははじめての社会経験でしたが、粘り強く取り組むことでこれらの経験は、社会人として生きていく上での基礎を築くのにとても役立ったと今では思っています。

調理や洗い物の技術のみならず、忍耐力、コミュニケーションの大切さ、ギブ&テイクの大切さ、人を育てる大変さ、スタッフとの信頼関係の構築など、自分が生きていく上でかけがえのない財産となりました。

料理が上手くなって、私は学生の頃から自炊しているのですが、さほど困らない程度にはできるようになったのもポイントです。

居酒屋の厨房のアルバイト、本当にオススメです。